【ビーブレ!第3話 】感謝の気持ちを知らなかった僕がはじめて「ありがとう」と思ったのは君が生まれてくれた時だった
トウチャンは「ありがとう」が言えない子どもでした。
トウチャンの父親は「いただきます」や「ごちそうさま」はもちろん、
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんね」など一切言わない人でした。
後にトウチャンが実家を出て関西に就職したとき、
職場の先輩が大きな声で同僚に「ありがとう!!」と言うのを毎日聞いていたら、
自分もいつしか買い物をするときなど「ありがとう」と言うようになりました。
職場でも、お客さんに「ありがとう」と言ってもらえるのが嬉しくて
キツい仕事も頑張れました。
だけど人生で一番誰かに感謝したのは、
君が生まれたときです。
帝王切開によるお産を手掛けてくれた
お医者さんや看護師さんたちに心から感謝が溢れました。